記事

GA4の直帰率がなくなった理由

GA4では、直帰率という概念がなくなり、WebページやWebサイト全体の直帰率を見ることができません。直帰率はサイトに対する訪問者の満足度を知るために重要な指標です。GA4で直帰率を確認する場合の指標の代わりにエンゲージ率が追加されました。

GA4の直帰率がなくなった理由

GA4の直帰率がなくなった理由として考えられるのが、サイトが訪問者に対して必要な情報かを分析するうえでの正確な情報になっていないことがあるからです。

メディアサイトで少量の情報が提示された後に、別のページに移動するように指示がある場合と、記事が最初のページですべて読めるサイトでの直帰率の比較は対等だとはいえないからです。

また、GA4がWebサイトだけでなく、アプリケーションや動画の分析もおこなえる複合的な分析を可能にしたからです。直帰率はWebページに特化していたため、複数のデバイスでも共通して分析をおこなえるように、アクションを数値化した指標を分析できるエンゲージメントを追加しました。

GA4でエンゲージメント率が発生する条件

エンゲージメントに関する指標は、滞在時間、セッション数、コンバージョンイベントの発生の3つの視点から考えることができます。

エンゲージメント率が発生する条件は、Webサイトまたはアプリのユーザーのデバイスのフォアグラウンドに10秒以上滞在し、アクションやコンバージョンが発生したセッション、または2回以上のスクリーンビューもしくはページビューが発生した場合をいいます。

コンバージョンイベントがあった場合というのは、訪問者が閲覧しているデバイスでなにかしらの行動があった場合に適応されます。ECサイトならお気に入りや購入した場合、お問い合わせや会員登録などをおこなうことです。

エンゲージメント率と直帰率の関係

エンゲージメント率から直帰率の数値を確認します。直帰率は、1ページのみのセッション数を全体の数値から割った値のことです。

  • デバイスのフォアグラウンドに10秒以上滞在
  • アクションやコンバージョンが発生したセッション
  • 2回以上のビューが発生した場合

上記の3点からみた指標のなかで、2回以上のスクリーンビューもしくはページビューが発生した場合は、直帰した訪問者の値に該当しません。そのことから、フォアグラウンドに10秒以上滞在し、アクションやコンバージョンが発生したセッションの指標を確認することで、新しく追加されたエンゲージメント率から直帰率に近い数値を確認することができます。